|
|
■日本に自生する野バラで、小さく丸い小葉は、9枚あり、一般の野バラと区別が容易です。また、強い光沢が特徴となっています。
このバラは地を這うように長く枝を伸ばして広がる匍匐性があり、海岸の岩場のような所にも元気に生育しています。
バラ栽培の歴史的な位置は大変重要で、枝が長くのびるこのバラの性質を取り入れて、つるバラ(ランブラー系)が作られました。
このロサ・ルキアエがヨーロッパへもたらされた経緯は・・・・。
江戸幕府は、早急に、欧米のような黒船製造をしようと、フランス政府へ全面的な援助を依頼していました。1860年、フランスはその依頼に応じ、造船所建設に向けた技師や職工を派遣して際、同乗していた軍医のポール・アムディー・ルードヴィック・サヴァティエ(Paul
Amedee Ludovic Savatier)が熱心な植物コレクターでもあったのです。
彼は幕末から明治初期(1867年~1878年)にかけてのの間に1,500種にもおよぶ植物標本を本国へ送りました。
この標本のうち、バラについてはベルギー国立植物園のクレパンのもとへ送られました。
クレパンはこのバラを新品種と認定し、サヴァティエはこの品種に妻の名前ルーシー(Lucie)に因みロサ・ルキアエ(R. luciae)と命名したといいます。
|
|
|
■照り葉の、小さな丸い9枚葉を持つ |
|
|
|
|
|
|
|