書籍・・『日本のバラ』の世界 秘密基地に原種バラを植栽するようになってから、原種バラについて好奇心が沸々と湧いてきています。 ところが、調べてみますと、謎だらけとなってきてしまいました。 と、言うのもしっかりとした論文や原種バラについての書物がないことに起因します。 一方、趣味家によるすばらしい研究もありますが、その信憑性を疑いたくなるものもたくさんあり、困惑しています。 最近発行された『バラの誕生』の著者 大場秀章氏と写真家 松本路子氏による『日本のバラ』と言う書籍には思わず期待を込めてしまいました。 サブタイトルにある『日本はバラの宝庫です。』には特に魅了させられ、ぐいぐいと読み込みました。 内容が日本のバラに絞ったものではなく中国やヨーロッパ、日本の歴史・文化に絡めたバラのお話まで欲張ったことが広く浅くしてしまった衒(てら)いもあり、残念です。 しかし、すばらしい写真も多く、私の好奇心をくすぐります。特に、タカネバラの変異体として『茜富士・アカネフジ』の北アルプス蓮華岳を背景とした写真には感動さえ覚えます。 原種バラについての情報は謎解きの一つとして好奇心をくすぐり、妙にワクワクしてきます。 また宮城県・松島の『臨済宗・妙心寺派の円通院』に400年前に描かれたバラの絵の紹介があり、知らず知らずのうちに、旅心を誘います。この絵は支倉常長(はせくらつねなが)が、ヨーロッパから持ち帰ったバラの文様を元にしたものと言われています。是非とも見てみたいですね。 初めて知る物事はとにかく新鮮で楽しいです。 私は好奇心旺盛な性分も手伝い、少ない情報でも、原種バラについてのものは、手当たり次第に目を通してしまいます。 この書籍は秘密基地での大切な1冊となるでしょう。 ---------------------------------------------- 【参 考】掲載バラの数々 ■日本の野生(原種)バラ・・・ハマナス・タカネバラ カラフトイバラ・コハマナス ノイバラ・ツクシイバラ ショウノスケバラ テリハのイバラ サンショウバラ ■明治以降の園芸バラ サクライバラ ■中国渡来の野生バラ コウシンバラ モッコウバラ ナニワイバラ イザヨイバラ カカヤンバラ ---------------------------------------------- |
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